風塵 （公瑾×花）

三国恋戦記ＳＳ　公瑾花です(^^)

今ゲームでは本命の前に片づけておきたいノーマルルートを目指しています＾＾。
まだ今のところＢＡＤには行き着いてないんですが。
噂によると結構沢山ＢＡＤがあるような…ないような…？？
できればＢＡＤはあまり見たくないですけどねーｖｖ

さて、ＳＳは２つ目＾＾。
ゲーム自体は面白いですが、ＳＳの食指となると今のところはＣＰが限られてくる感じですね。
というよりも、今回も攻略対象外のキャラで書きたくなってます。
ええ、孟徳軍のあの人です！野獣系です！！（爆）
ああいう人こそ、髭とかなくなると中々見れるようになる…という定番で良かったと思うのにな～。
ちょっと残念です。

それでは。
お楽しみ頂けましたら幸いですm(__)m

「―――なんですか…このミミズの這ったような字は…」
差し出された書を見て、公瑾さんの表情が凍りついたように見えたのは気の所為じゃないと思う……多分。
「えぇ…と、あの、……宿題の…」
「―――――私の書を手本にして………この字ですか…」
声に冷やかさが増したのも……多分、気の所為じゃないよね…。
「……あの…あの……筆を持つのは慣れなくて…」
だってお習字なんて、小学校の時以来やってない。
墨を含ませた筆の穂先は柔らかすぎて力加減が難しいし、紙にはすぐに墨が滲んでしまうし…。

「―――はぁ……すこし自信を無くしてしまいますよ。これでも、ある程度はまともな字を書いたつもりでいたのですがね…」
そう言ってため息をつく公瑾さんを前に私は身を小さくするしかない。
―――確かに、手習いの手本にと書いて貰った公瑾さんの文字は、素人眼から見ても素晴らしいものだとよく分かる―――けど。
達筆過ぎて、書いてることがよくわからないんだよね……実は。

「………すみません…」
「まったく…伏龍の弟子が…このように不甲斐ないさまでは……師匠が泣きますよ？」
「…………（なんか…今日は機嫌が悪いのかな…？いつもより言葉に棘があるような……）」
公瑾さんのお小言を聞きながらそんな事をチラ、と考えていると、
「聞いているのですか？」
公瑾さんの声が急に鋭くなって問い詰めるから……びっくりしてしまって、その拍子に。

「！！…（あ！？…痛っ！！……何だろう？目に……ゴミ？？）」
大きく瞬きした瞬間に目に刺すような痛みが走って。
「？？―――花殿…？…………っ！？」
私は思わず俯いて……けれどこぼれだした涙を止めることはできなくて。
そんな私の様子を見て公瑾さんもビックリしたみたい…。
「！！…な、なにも…………泣くほどの、ことでは…ないでしょう！」
慌てた様子の公瑾さんの声に、違うと言いたかったんだけど…息もできないくらい目が痛くて身動きが取れない。

「花…殿……？」
「ぐす…っ……」
なんかもう―――色々申し訳ないのは山々なんだけど。
私もどうしていいか分からなくて…。
「っ………泣かないで……下さい…。私が言いすぎましたから…」
誤解したままの…しどろもどろの公瑾さんの言葉がすごく…優しくて、痛い…。
…どうしよう。
実は目にゴミが入っただけなんて言ったら、絶対怒るよね？
でも―――こんなところで嘘をつく訳にはいかない。
「ぁ…の……ちがう、んです……」
「花殿？」
「目……が…痛くて……」
私も必死になって言葉を紡ぐけど。
うまく言えないくらい、涙とかでぐしょぐしょになってしまっていて。

もう…ヤダな、こんなひどい顔…公瑾さんにみられたくない。
そう思って一歩後ずさったら、ぐいと肩を掴まれて抱き寄せられた。
「こうきん…さん！？」
「…目に…ゴミ、ですか？……じっとして…」
有無を言わさず仰のかされて…両手でそぅっと、ギュッとつむったままの私の瞼を開いてくれた。
「痛っ……！」
物凄い痛みだったけど、一瞬であふれ出た涙と一緒に異物は流れてしまったのか……そのあとはもう全然平気になっていた。

「………」
「――もう…大丈夫のようですね」
「あ………の…」
目の前には……公瑾さんの…顔。
いつも以上に目を開いて私の目を覗き込んでいる真剣な表情…は分かるんだけど――ち…近い！
近すぎますっ！！
私はその端正な顔にもう一回驚いて…それから見る見るうちに頬に熱が上るのを感じた。
この近さも意識しちゃうし、赤くなった自分も又恥ずかしくて…更に赤くなってしまう。
そこに。

「あーーーっっ、公瑾が！！」
「花ちゃんを襲ってるーーーっ！！」

「！！な…！！」
その言葉に、私より先に反応した公瑾さんは廊下の向こうから大声で問題発言を叫んでくれた大喬さんと小喬さんを見る。
「仲謀に言いつけてやる！！」
「女の子を泣かしちゃダメなんだよ！！」
「ち、違いますよ！こら、お２人とも、待ちなさい！！」
公瑾さんの言葉なんか聞く耳持たず、２人はお城の奥の方へ駆けていってしまった。

……ああなったら誰にも止められないことは誰よりもよくわかっているはずなのに、公瑾さんはいつになく慌てた様子で、
「何をしているのです！…あのままでは大変なことになります！すぐに誤解を解かなくては…」
「えぇ！？」
と、私の手をとるとあの二人の消えた方向へ歩き出し。
「貴女の所為ですからね…！ちゃんと誤解が解けるまで…ついていて下さいよ」
「………」
「分かっているのですか！？」
「は…はい…！」

ぶつぶつと文句を言いながらも、私の手を強く握ったまま歩く公瑾さんが、なんだか可愛くて…。
「何がおかしいんですか？」
「何も―――。あの、私、思ったんですけど」
「…なんですか？」
「誤解を解いて回らなくても……このままこうして歩きまわってるだけで、いいんじゃないのかな…って…」
「？…何故ですか？」
「だって…手を繋いで歩いてるだけで、私たち…仲良しに見えますよ？きっと」
「！！こ…これは…！」
「さ、行きましょう！大喬さん、小喬さんはどの辺に行ったんでしょうね！」
「は…花殿…！」
今度は私が公瑾さんの手を引っ張って前に出て。
後ろに戸惑う様子の公瑾さんを感じながら、たまにはこういうのもいいかもって私は思った……。


　－終－

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眼でコロス……？？

三国恋戦記　＞　隠しキャラ　攻略しました！

公瑾・仲謀…の流れから―――気になる…気になる…ということで！隠しキャラへ！！

実をいうと、隠しキャラがあるって聞いたとき、鳳雛（ほうすう）先生かと思ったんですけど…。
（だって、伏龍といえば鳳雛でしょう！）
や、さすがにどんだけ軍師好きやねん！！ってツッコミ入れられるだろうから、出てこなかったのかな？
赤壁の戦いの時に名前だけ出てきましたけど＾＾

それでは感想は、続きからどうぞ！
一応ネタバレしてますのでご注意くださいませm(__)m

（押さえてますけどネタバレです！　反転でお願いします）



隠しキャラは、早安　という名前でした！

初めて出てきたときから……「眼でコロス」ぐらいの勢いの視線で…（笑）。
声も低くて感情を出来るだけそぎ落とした演技をされていたので、正直恐かった(T_T)。

このゲーム、起動させたときにブランド名とゲームタイトルを攻略対象キャラがランダムでコールしてくれるんですが、この子の番にあたっちゃった時はビビりました！！
タイトルコールの後はどのキャラも、一言しゃべってくれるんですが、
（深夜に起動させた所為か）
「あんた…今何時だと思ってるんだ…？―――別に…怒ってない……」
って言われた時にはもう！（その後「大丈夫か気になっただけだ…」と言うんですけど＾＾）
…殺される…((((;ﾟ;Д;ﾟ;))))ｶﾀｶﾀｶﾀ　ってマジに思いましたもん！！
それくらい、すさまじく感情を抑えた声だったんですよ～(^^)

さて。
この子のルートでは、仲謀軍の面子がでてくるんですが。
早安を見つつ、横目で公瑾見たりして…（苦笑）。
色んな意味で楽しめた～(^O^)／
やっぱ、きつい位冷酷な公瑾の姿…！良いです！！（＜え！？）
それでこそ、我らが周公瑾！！（＜えぇ！？）

あぁ、そうでした。早安です＾＾。
早安ですけど、この子は…なんか色々書くよりも、是非ＰＬＡＹしてみて欲しいな～。
感情を表に出すことの無かったこの子が、花ちゃんと触れ合って最終的にどう化けるのか。
自分の存在価値も居場所も見いだせなかったこの子が、ようやく手にした唯一の居場所。
その拠り所すら捨てて、花ちゃんの為に…自分の意思を貫いた！
何もない、空っぽな自分の中に……花ちゃんへの想いがいっぱい満たされたんだよね…。

ＥＤ後のエピソードは、更にクラクラしちゃいます！
穏やかな顔の早安に、こちらも何だか安堵してしまいます＾＾
良かった、これなら花ちゃんも幸せになれる♪
そう！何をおいても我らが花ちゃん！
ＥＤを迎えて、花ちゃんがちゃんと幸せになれないとね！！

ちなみに……このルートでの最萌スチルは……食堂での差分の中からの１枚ｖｖ
こちらに向かって笑ってくれる早安の笑顔…です！ヽ(^o^)丿
や、あの笑顔は反則だってば！

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ツンデレ万歳！俺様万歳！！(^O^)／

カウンター　３９００ＨＩＴ　ありがとうございます！！ヽ(^o^)丿

勢いに乗じて、三国恋戦記　＞　仲謀　攻略しました～♪

いや、凄いわ！！
ツンデレってこういうのを言うよね！って改めて学習させられたというか……（笑）。
うん、これを見たらやっぱり前述の公瑾は、疑問符付きのツンデレ…もしくわ単に（微妙な感じの）腹黒キャラと言うほうが正解なのかも知れないと感じてしまいました＾＾。

このルート、ツンもデレもお腹いっぱい堪能出来ます（笑）。
公瑾の流れでこっちに進んで良かったです(^^)。

それではルート感想を。
盛大にネタバレ投下予定ですので、未ＰＬＡＹの方はご注意くださいませm(__)m

（ネタバレです！！　反転でお願いしますm(__)m）

 

孫家の俺様若大将（ってゲームパッケージで書かれてた…：笑）　仲謀　です！！
いやいや、森久保さんの声はこういうの、嵌りますね～＾＾。
空意地を張るというか、虚勢を張るというか……素直じゃない様子がビシバシ！伝わってきて良いです。

いえ、作中の仲謀は、実のある男ですよ？
腕っぷしも強いし、頭も悪くない。
ちょっと…挑発にのってしまう所がありましたけど（見るからに短気だから…：笑）、でも自分の非を認め、謝ることのできる潔さを持っていて……中々に懐の深いキャラとして描かれていたと思います♪

意外性の部分で言えば、花ちゃんより年下だったということですか……（笑）。
花ちゃん１７才。
年下ということは、多く見積もっても１６才って事になりますよね。
（具体的な数字はあえて言わなかったんだろうと思います…）
併せて、仲謀の妹である　尚香　はさらにそれよりも年下ということに…？
………いや、あの胸は反則だよ＞尚香さん（泣）

話を戻して、仲謀ですが。
なんていうか色々可愛かったんですが……そうですね、本の力で過去に飛ばされた時はとても楽しかったですね～。
この時に仲謀に対してタメ口をきくことになったのですが、それによってグッと距離が縮まるんですよね…。
俺様だけど、それだけじゃない仲謀の優しい部分とかも見えてきて。
花ちゃんと同じ気持ちになって仲謀への印象が変わっていく……そんな展開が良かったです＾＾。

特に、洛陽に向かう旅の途中、山道で雨に振られて雨宿りをした辺り。
雨にぬれて寒さを凌ぐのに２人が背中合わせで座るシーンがあるのですが、もう…初々しくて良い！！
この時の仲謀の顔が赤くなっちゃうのも、こちらをドキっとさせてくれますね。

そして何とか本の空白が埋まって、無事仲謀のいた世界に戻ってこれたのですが。
この戻ってきた時がまた楽しい＾＾。
ちゃんと一緒に戻れるように花ちゃんと仲謀は手を繋いで過去から帰ってくるのですが、正しく帰ってこれたのか確認の為、部屋を出ます…手をつないだまま。（笑）
そして大喬・小喬に出くわすんですが、２人の様子をみて彼女らは言います。

小　「あーー！手つないでる！」
大　「あっやしいなぁ。やっぱり手篭めにするつもりだったんだ」
待って！待って！！２人とも！！（笑）
子供が使う言葉じゃないよ～っ(>_<)

でも、この二人…スゴイ役回りで…良い具合にイベント発生させてくれるんっスよ（笑）
一番の萌えは、大喬・小喬から半ば強制的に仕掛けられた事故チュー～告白…の辺りですかね！
大小が仲謀の背を、尚香さんが花ちゃんの背を押して、勢い余った２人が唇を触れ合わせる。
分かっていてもこういうのって萌えますね。
この後さらに、部屋へ逃げ込んだ花ちゃんを追って仲謀がやってきて。
後ろから花ちゃんを抱きしめて、必死の告白が展開されます！！！

好きだと言われて戸惑う花ちゃん。
好きか嫌いか答えろと言われ、嫌いじゃない…と答えると、
「じゃ、あ、もう、好きってことにしとけよ」
…と言われ、うなずくと
「さっきの、やり直しさせろ」
―――そしてキス…。

なにこれ！なんなの！＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／
ＰＣの前でフリーズしたのは私だけじゃないはずだーーーっ！！（苦笑）
事故チューがそんなに不本意だったのか！
年下はいいや…って思ってたけど、この青さは堪らんです！
すごい破壊力ですよ！！
そして気持ちを自覚し、確かめ合ってからは一直線の仲謀の気持ちが…痛いくらいに愛おしいです。
ここからラストまでは、近づいたり離れたり…山あり谷ありの展開で目が離せません。
とにかく、仲謀の男らしさにクラクラきます。


尚香と玄徳の婚儀にくっついて、玄徳軍に戻った花ちゃんのもとへ仲謀が船団を率いてやってきます。
戦か！？と色めき立つ玄徳軍から、孔明とともに船団を出迎える花ちゃん。
その花ちゃんに、仲謀が、「ここに残るか帰るか…選べ」と迫ります。
仲謀が自分と同じ、戦いの無い未来を目指すと決めたから……花ちゃんもその未来を選択します。
そうしたら……本が消えて。
戻る道は閉ざされます。
でも。
仲謀がいるから…ともに目指す未来を、往く道を見つけたから………後悔はしない…。
そう決心した花ちゃんに仲謀が、

「残るって、また玄徳のところにって言うつもりじゃねえだろうな…」
「お前の望みも叶えて揚州も守る。お前が心配する気も起こさないくらいに全部完璧に治めてやる」

「幸せにしてやるから俺のところに来い」

「大体、何度迎えに来させる気だ。もう待たないからな。
辛抱強い俺様に感謝しろ」

もう…反則だよ！！
萌え発言連発で…ＫＯです～（*^_^*）。
流石俺様！！

ついでに言うと、ＥＤ後のエピローグでもキスシーンがあって。
？…仲謀、優遇されてる？？（笑）
もしや製作陣からメチャクチャ愛されてる…？（笑）
だって！３回も！！
（公瑾は１回だったよ……：苦笑）
や、まあ……愛されて然るべきキャラでした～＾＾。
ホント、ごちそうさまでした！

ちなみに…仲謀ルートでの最萌スチルは、「雨宿りして、背中あわせに座る２人」でした♪

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責任…取りましょうとも！(^O^)／

三国恋戦記　＞　公瑾ルート　終わりました＾＾

あれですね…ちょっとツンが入っているのかな？？って感じでしたよ？（笑）
ええと、おおっぴらにツンデレ…とは言えないような気がするので、「ツンデレ？」て言う感じ…。
（伝わるかな？）
でもでも。中々に良いシナリオでした＾＾

以下感想です。
ネタバレ含みますので、未ＰＬＡＹの方はご注意くださいm(__)m

（ネタバレ含みます。　反転でお願いしますm(__)m）


いやいや、楽しかったですよ。
予定外に突入してしまったのだけが誤算ですけど、あとはもう予想通り、私的ニヤポイント満載で！（笑）

私……三国志自体は昔少しだけ齧ったことがあって、その時は玄徳ー孔明ラインが私の守備範囲だったのです。
つまり公瑾は敵……むしろライバルな訳で。
少々複雑な思いをしないでもなかったのですが。
まあ、史実とも演義とも全然違う「お話」なのでね～＾＾
でなければ、公瑾はあんな幼い少女（小喬ちゃん）を妻にしたことになりますから（苦笑）。

さてさて。
以前に少し書いたとおり、この人やっぱり素直ではなかったです！
笑顔の仮面の下で、色々と後ろ向きなものをいっぱい抱えていました。
そういう設定、大好きです！＾＾
ついでに、それを救ってあげるのが主人公…っていうお約束も大好きです！！！

公瑾の傷は、親友だった仲謀の兄　伯符　を失ったこと。
そのことを悔やみ続け、必死になって仲謀に天下を獲らせようとします。
そこに我らが花ちゃんがやってきて。
見ないようにしてきた公瑾の闇い部分に触れてきます。

というか花ちゃんの存在そのものが、公瑾にとっては失った伯符を思い起こさせるようで…。
近づきながらも離れる…というか突き放す…というか。
そういう微妙な感じが良く出てて良かったです(^^ゞ

そんな中、本の力で過去に飛ばされた公瑾と花ちゃんが出会った仲謀の父上、文台さんのセリフにちょっとニヤリ…

文「そなたは少し鋭すぎるところがあるようだからな―――妻にするならあのような娘が良いだろうと…」
（そう思うよね！文台さん！！…私もそう思うよ！…とＰＣに向かって意見したのは…秘密です：笑）

なんとか、過去から無事戻ってきた時の公瑾の様子も…萌える！
帰ってこれたことに気付いた花ちゃん、思わず公瑾に抱きついてしまいます！
それに驚き…喜び…手を添えそうになって…我に返り…突き放すように「離れろ」と言う…。
この一連の表情やしぐさがもう！！
もどかしさ５０％増量中でしたよ！！(>_<)
この頃から、彼の中には花ちゃんへの恋心が自覚できていたのではないでしょうか。

他にも…琵琶の弦を調節するのを見せてもらうイベントがあるのですが、この時、玄徳の話題になり花ちゃんが玄徳の事を褒めたり評価したりすると、調律を狂わせてしまう公瑾にメッチャ萌えた！（爆）
どんだけ動揺してるんだろう？って思っちゃった(^^ゞ

まあ、この人の最大のヤマ場はＥＤ直前かと思います。
偽婚儀の話も終わって、玄徳と一緒に帰ることになったんですが、その頃にはもう本の白紙が埋まっていて、元の世界に帰ることができるという段階で。
小喬ちゃんたちの策により、花ちゃん公瑾の所に行きます。
そしてその時、公瑾は花ちゃんが玄徳軍に帰るだけでなく、元の世界にも帰ってしまうことを知ります。
その時のやりとりがまた…（苦笑）。

「…帰るのですか？」
「――本当に、帰るんですか？」
「…ここに残る理由は、本当にないのですか？」
（や、どんだけ被せるんだい？公瑾さん…）

「ですから―――」
「……ですから、あなたは私が好きなのではなかったのですか？」
（　↑　偽婚儀のドサクサで、花ちゃんは公瑾に好きって言っちゃってるんですよ）

玄徳軍にいる、あの必死な人を思い出しちゃいましたよ（爆）。

「あなたがそう言うのを、聞いた覚えがあるのですが」
「もちろん、私の空耳ということなら、それはそれで一向に構いませんけどね」

……公瑾さん？
ちょっと…逆ギレですか？
それとも拗ねてる？？
もうね……面白過ぎるっこの人っ！
で、誤解などを解く為の、ひと悶着があった後…

「でしたら、ここに残ればいい」…と迷いなく言ってくれます♪
そして告白ｖｖ
終盤は仄甘い感じが…何とも言えませんでした♪

なんていうか、本当に花ちゃんが良い子で、こっちもすごく入りやすかったんですよ！
だから…ちょっと物足りないシーンでも、なんか全然ＯＫなんですよね。
ただ、シーン再生してくれる場面が少なすぎて…セーブデータをシーン再生に利用しないといけないくらい、「や、ここは何回も見たいよ！」って所がいくつか漏れてて。
ちょっと残念な感じ…。

でも、スチルも綺麗だし。
お声も最高に良いし！
１人目でこれって…大丈夫かな？私…（苦笑）

ちなみに……公瑾ルートでの最萌スチルは、「雨の如く飛んでくる矢から守ってくれている」あのスチルでしたヽ(^o^)丿

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手習いの魔法 （公瑾×花）

三国恋戦記ＳＳ　＞　公瑾花　です～m(__)m
さすがに漢字の並びが続くと、画面的には固くなりますね…(^^ゞ。

ＥＤを迎えてからのその後…という話ですので、ネタバレ…微妙にあるかな？？
公瑾も可愛いなぁと思えたので、こんな感じです＾＾。

それでは、お楽しみ頂けましたら幸いです。
ＥＤ後の内容です！…ので、未ＰＬＡＹの方はご注意くださいませm(__)m

「公瑾さんっ！」
王宮の中庭から廊下を行く見慣れた姿を見つけて、私は駆け寄った。
私の声に気付いた公瑾さんは、いつもの笑顔を向けてくれる。
「…花殿」
「今日はお時間ありますか？」
息せき切って私が尋ねると、公瑾さんは一瞬思案顔になる。
「―――今日は何をお望みですか？…琵琶…お茶……舞？それとも、書？」

この世界で生きていく事を決めたのは良いけれど、私はここの住人としてはまるで赤ん坊の様なもの…。
ううん、赤ん坊なら何もできないと誰が見ても分かっているけど、この年で本当に何もできないとなると赤ん坊以下だ―――と公瑾さんに言われ、少しずつこの世界で生きていくのに必要な知識や教養を身につけているところ。
料理や裁縫や作法は尚香さんと一緒の先生に習っていて、公瑾さんが出来る事は公瑾さんが教えてくれることになっていた。
けれど―――この人が忙しい立場の人だというのは変えようのない事実で。
だから公瑾さんの時間の空いた時が私の勉強時間だ。

「え…っと」
考えるふりをしながらそっと公瑾さんと一緒に歩いてきた人を見る。
あの服装は文官だから……今お話しているのは法や届けに関する事…なのかな？
それなら……。
「『書』です！」
胸を張って答えると、公瑾さんは微妙に嫌そうな顔をした。
よし！正解だ！！
これから部屋に戻ってお仕事なんだ…！

「周都督？…それではわたしはこれで。こちらの文書に関しては早急にとの依頼がきておりますゆえ…」
文官の人はそう言って公瑾さんに一礼し、ついでに私にも会釈して去っていった。
「………書…ということであれば……わたしの部屋ですね。……ついていらっしゃい…」
私の前で軽くため息をついて、公瑾さんは歩き出す。
私は慌ててその隣に駆け寄ると一緒に並んだ。

「…最近…勘が良くなったのですか？」
「え！？…いえ、……ちょっとだけ…場を読んでみました。…一緒にいたのが文官の方だったし……あと、武術の鍛錬をするには時間が遅いようだったので…」
「なるほど…」
「それから……書…と一番最後に挙げたので、書と答えて欲しくないのかな…と思いました」
そう付け加えると、笑っているように見えるその目を少しだけ丸くして、公瑾さんは私を見た。

「―――――驚きましたね……軍師としての経験が、貴女にその慧眼をもたらしたのですか？」
「けいがん…？」
「物の本質を見抜く力の事ですよ…」
「う……ん？…違いますよ？―――公瑾さんの事をもっと知りたくて、いつも見ているからそう思ったんです」
そう言ってしまってから、自分が結構すごい事を口にしたのに気づいたけれど……。
チラリと盗み見ても公瑾さんの様子は変わりがなくて。
「（あー…失敗した……余計なコト言っちゃった…）」
軽く無視された形になって、そのあとは無言のまま歩くこととなり、漸く公瑾さんの執務室へ着いた。

「（今日はもう―――あんまり相手してもらえないかも……）」
スゴク残念な気持ちのまま部屋に入り、背中で扉のしまる音を聞いて。
それから―――ふわりと優しい香りに包まれた。
「―――こうきん…さん！？」
「まったく――――貴女という人は……」
頭の上から……渋い声…？
でも抱きしめてくれるこの腕は何よりも優しくて、背中に感じる温もりは私の鼓動を走らせる。
「あのような事…廊下などで言うものではありませんよ…。誰に聞かれるとも知れないのですから…」
「え……あの…」
「大体…あんな場所では、貴女をこうして抱きしめる事もできないでしょう？…ああいう言葉は――――時と場所を選んで伝えてくださいね…軍師殿？」

……なんだかお説教されちゃったけど。
怒っているというよりは………照れている…のかな？
「――――公瑾さん」
「なんですか…」
「あの…私も…必死なんですよ？―――公瑾さんにはご迷惑でも、少しでも一緒にいる時間が欲しくて……だから」
「？何が迷惑なんですか？」
「え…だって…私がいると色々と手がかかるし、めんどう事も多いんじゃ……。公瑾さんは忙しいのに」
「わたしがいつ、迷惑だと言ったのですか？」
「言っては……いない…ですケド」
「そうですね…貴女が勝手にそう思っただけで―――わたしはそんな事一言だって言った覚えはありませんよ？」

「……………」
それ以上は何も言えなくて、私は黙ってしまう…・。
「仕様のない人ですね…」
そして公瑾さんは腕を緩め、私の顔を見つめる。
私の大好きな…穏やかな笑顔…。
仮面のように張り付いたものじゃなくて…慈しんでくれる…それを信じられる優しい笑顔。
「……公瑾さん……」
それから不意に私の右手をとると手の甲に口接けをした。

「！！な…にを…！」
真っ赤になって。
口をパクパクさせて。
動揺を隠せない私を見てクスリと笑みをこぼし公瑾さんは文卓へ就いてしまった。
「いまのは……書が上達するまじないですよ……さぁ、それでは今日の修練を始めましょう」

―――絶対……さっきの仕返しだ。
私はちょっと恨めしげに公瑾さんをみたけれど、そんな私の視線なんか知らんぷりで書を開き始めている。
「………」
でも、そんな仕返しをする公瑾さんが何だか可笑しくて。
「何をしているんですか？…始めますよ」
私は一つ息を吐き出すと熱を帯びた右手をぎゅうと左手で握ったまま、公瑾さんの隣に座り、その顔を覗き込むようにして言った。

「お手柔らかにお願いしますね？―――師匠（せんせい）…」


　－終－

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