本編で自宅があると言っていたので、オウバ隊長宅での様子のつもりで書いてます。
が、なぜ2人で朝食なの…?という所はあえて深く考えず(爆)。
(…だって、やっぱり少し無理があるというか)
内容に少々ネタバレ含みます。
未PLAYの方、ご注意くださいませm(__)m
それでは、お楽しみ頂けましたら幸いです(^^♪
いつにも増して朝日が眩しく感じる…。
深酒をした翌日…重い体を支えて台所へ向かう。
久しく主のいなかったそこから、今は懐かしい音が聞こえてくる……。
「おはようございます、隊長さん。……朝ごはん、もうできますから」
「あぁ…おはよう…。あ~~、すまないが、今朝の朝食は」
結構…と言おうとしてオウバはギョっとした。
あっという間にその大きな眼に涙をためて、アキがこちらを見ている…。
「ア…アキ殿!?」
「やっぱり……お口に合わなかったですか…?私…そんなにお料理の種類が多く無いですし…それに味付けも……」
「あ、いや、そう言うことではなく……」
「隊長さん、いつも朝は少ししか召し上がらないし……今日は…いらないって」
「ち、違う!君の食事に不満があるわけでなく…!……ただ…」
「……ただ…?」
アキがその先を待っているので、オウバは観念して頭を掻きながら告白した。
「昨夜は少し……飲み過ぎてしまって……。…食欲がないんだよ…」
「………」
「信用できないかな…?」
困ったように問いかけるとアキは小さく首を横にふった。
「いえ……ごめんなさい、私……隊長さんを困らせてしまって…」
しょんぼりしたアキがいじらしくて…オウバは思わずその瞳のふちにとどまっている涙を、無骨なその指で拭ってやった。
「いや…わたしこそ、言葉足らずで申し訳ない…。その…ついでと言ってはなんだが、用意してくれた食事を昼に食べたい…。詰めてくれないか?」
「!!…はい…!」
一転して明るい笑顔になったアキに安堵しつつ、オウバは水差しからコップに水を注ぐと一気に飲み干した。
二日酔いのせいなのか、焦った為か……、のどがカラカラになっていた。
それにしても……こんな賑やかな朝は何年ぶりだろうか?
穏やかで―――優しい時間…。
それを作り上げてくれるこの少女がまさか、かつての自分の初恋の人そのものだなんて。
今も信じられないけれど。
もう2度と、目の前のその姿を見失うことはないだろう…。…この手を放すことはないだろう…。
そう思いふけっていると、
「お待たせしました…!」
大急ぎで準備してくれたであろうお弁当を詰めたカゴを手に、アキはオウバに駆け寄った。
「?…隊長さん…?」
「あぁ……ありがとう…」
カゴを受け取り、オウバは自分を見上げる少女の頬に軽く口接けし微笑んだ
「…行ってくる」
「///……行ってらっしゃい…です…」
頬を染めはにかむアキの控えめな笑顔に見送られ、オウバは城へ足を向けた…。
♪BGM with 【GLAY:BELOVED】
……巡り会う恋心 どんな時も自分らしく生きてゆくのに あなたがそばにいてくれたら…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
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