上手く時間をやりくり出来ないので、SSは企画物にしてみます。
この間書いていた黒キャラの朝の一幕…。
あれを書いていて思いついたメモを頼りに形にしてみました。
白キャラは、朝食シリーズです(苦笑)
…かなり、苦しい…(ーー゛)
それでは、1話目。
ミトシでドウゾ!
清々しい朝―――
リズミカルな包丁の音が響く台所に、アキは慌てて飛び込んだ。
「……ミトシ君!?」
「アキ…おはよ。……ごはん、まだ。も少し待って?」
包丁を片手にゴキゲンな笑顔でこちらに声をかけるミトシの可愛さに思わず目を奪われて、アキは慌てて首をふった。
「ダメだよ…私がするから…。ミトシ君は座ってて?」
ミトシの握る包丁に手を伸ばすとミトシは自分の体を割り込ませて阻止し、アキの耳元に囁いた。
「ふふ……好きな人の為に料理するの…僕、大好き♪」
「!…ミトシ君…」
「もうすぐできる。……お皿、とって?」
「う…ん…」
ミトシのペースに乗せられて、結局アキは調理をミトシに任せる形になる。
「(もう…ミトシ君、急にあんな風に言うから…ビックリしたじゃない…)」
「?何か……聞こえた…??」
鉄鍋を振りながらミトシはキョロキョロ…。
アキは慌てて取り出した皿をミトシに手渡す。
いつもそうなのだが。
ミトシには勘の鋭い所がありすぎて、時々こちらを慌てさせる…。
まるでこちらの心の声が聞こえているんじゃないのかと思うときだってあるのだ。
「完成…!――美味しく出来たよ♪ …僕の愛情タップリだからv」
「う、うん、そうね。ありがとう」
照れながら食卓へ移動するアキの手をとりミトシは笑った。
「え…!?」
そして、ほんの少しだけ背伸びしてアキの唇にそっと触れるキスをした…。
「朝ごはんのお駄賃…貰うね?」
「も…う、ミトシ君ったら…!」
あまりに可愛いその笑顔の前では…何でも許してしまいそうになる。
アキは頬を少し染めながらも笑顔こぼした。
「ふふ♪ ……今度はアキの好きなもの、沢山作ってあげるね?そしたら―――お駄賃もっとくれる??」
「!!」
いたずらっぽく笑う瞳に本気の色が見え隠れ…。
「……もう…!」
アキは内心焦りながらもミトシの鼻をつまんで言った。
「…そんなに安くはありません!」
「ぶぅ…」
「―――でも……美味しさに因るかな?」
アキがそう小さく言うと、ミトシはにっこり笑って頷いた。
その笑顔がとても意味深だったから…。
アキは翌日の朝食は、絶対自分が作ろうと心に誓った…。
♪BGM with 【倉木麻衣:Reach for the sky】
……隠しきれない この気持ち 大空に描き出す…
THE FIN
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
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