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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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はあぁぁぁ……(´。`);
サナト……めっちゃ難産でした~~(>_<)


書いてはボツ…
書いてはボツ…の繰り返しで、正直これは仕上がらないと覚悟してました…。
でもなんとか形になって良かったです(^^ゞ

ていうか。
これもズイブン甘い気がするんですが……。
Sなサナトをお望みの方は、スルーしていただいても大丈夫です。
極甘なサナトをお望みの方には、もしかしたら物足りないカモ…

嗚呼、結局は中途半端ということですね…(*^_^*)
でも自分では結構気に入ってますので。
(まず仕上げることができたという事実に、満足?:苦笑)

今回で、朝の一幕シリーズは一区切り…かな?(夜明け前も含んでますが(^^ゞ)
さりげなく企画SSになってました……。
(全員書けるか分からなくて、書きあがってからそう言うあたりが小狡いんですよ>私…)

そして――朝はやっぱり、ねぇ?できたら甘いほうがいいですよね♪
ということで…最後の一人……お楽しみ頂ければ幸いです(^^)



「サナトさん、着替え、ここに置きますね」
そう声をかけるとアキはそそくさと寝室を出る。
「(…また着替えを覗く趣味があるのかって言われたら、ヤだもんね…)」
数分と経たないうちに着替えて出てきたサナトはやっぱり秀麗で……。
「(…毎日見ているのに、やっぱり見惚れちゃう…)」
「―――どうした…?」
アキの視線に気づいてサナトはこちらへ目を向ける。
その表情はもう、直属親衛隊隊長としての顔だったから……。

「いえ……なんでも…。…あの、…お気をつけて…です」
仕事モードに入っているサナトには、出来るだけ期待しないほうがいい。
共に生活し始めてアキが学習したことの1つだ。
だから、さっさと送り出して自分の用事をしてしまわないと…。
アキは洗濯ものを回収しに寝室へ戻る。
そして脱ぎ捨てられたサナトの寝間着を手にとった。

「………」
深い意味もなくその寝間着をそっと抱きしめてみた。
「(わ…サナトさんの、匂いだ……)」
サナトがいつも使っている香水の移り香が、アキの鼻腔をくすぐった。
まるでこの腕の中に、サナトがいるように感じる……。
その時――。

「そのような抜け殻が良いのか…?」
「!!!」
突然の声に跳ね上がるほど驚いて、アキは手にしていた寝間着をとり落とした…。
「サ…ナトさん…!?」
「――ここに本人がいるというのに…変わった奴だ……」
「ど…して……っ…」
後ろからギュっと抱きすくめられて…身動きが取れない。

そして、アキの視界の端にサナトの艶やかな黒髪が入ってきたかと思うと、突然背筋に熱い感覚が走りアキは身をすくめた。
ちゅ…と軽い音をたて、サナトの唇がアキのうなじのあたりをゆっくりと這う…。
思いがけないその刺激に感覚が絡め取られて…アキの膝は折れ、サナトの腕の中に身を預ける形になっていた。

「なんで…?…っ……もぅ…お城に……!」
呼吸が乱れるのは、愛撫によるものだけではない。
先ほどの行為を見られたという羞恥心が更にアキの感覚を煽っている…。
恥ずかしすぎてサナトの顔をまともに見る事が出来ない。
真っ赤になって俯くアキを静かに見つめサナトは言葉を紡ぐ。

「そなたほど……理解しがたい者はおらぬな……?…何か言いたげな瞳でわたしを見つめておきながら、声をかけてみれば”何でもない”と言い放つ…」
「す…すみません…」
「そうかと思えば…人が脱ぎ捨てた衣服を抱え込んでみたり……」
「…う……」
わざわざ言葉にされると、自分の行動がかなり危ないものに聞こえてしまう…。
アキは返す言葉もなく、されるがまま言われるがままになる他ない。

「―――そんなにわたしが欲しければ、素直にそう言えば良いものを…。…そなたの願いならば……いつでも、いくらでも応えようほどに…」
アキのあごを捉え自分の方へ仰のかせると、暗い銀灰の瞳でまっすぐにアキの視線を捉える。
まるで蛇に睨まれたカエルのように――サナトのこの瞳に見つめれられると、アキはいつも射すくめられて動けなくなる。
「……だって……サナトさんには…お城の、お仕事が……」
ようやくそう答えると、サナトはク…と嗤い
「この強情者め…」
そして強引に唇を奪われた。

「ん…!!」
「そなたはもはや我がもの……そして、我が身もまた…そなたのもの…。そうではなかったか?」
「……は…い…」
「ならば……何を遠慮することがある…?」
「………サナトさん……」
ようやくまっすぐサナトを見つめ返し、アキはおずおずとサナトの背に腕を廻しぎゅとしがみついた。

「ほんとは………ちょっとだけ、こうしたかったんです……」
素直に白状したからといって、恥ずかしさ迄消えるわけではない。
耳まで火照っているのがわかるから、顔を上げられないけれど…サナトが今、どんな表情(かお)をしているのかは、多分分かる…。
きっとその瞳を和らげ、涼やかなその口元には笑みを乗せているはず…。

「―――ではわたしも…正直に言おうか…?」
意外な囁きを落とされて…驚いてアキは顔をあげた。
――ああ、やっぱり……。
穏やかな微笑みを口の端にのせて自分を見つめているサナトと目が合って、アキはドキドキしながら聞いた。
「何を……ですか…?」
まだ顔は熱いけれど…興味の方が勝っていた。
アキの問いにサナトはそっと囁いた……。


「…あのようにそっけなく送り出されたのではわたしとて…少々物足らなかったということだ……」


♪BGM with 【GLAY:HOWEVER
……言葉では伝える事が どうしてもできなかった 愛しさの意味を知る…

THE FIN

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