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いらっしゃいませ! このブログでは、カヌチ二次創作(緋色の欠片、ウィル・オ・ウィスプ、ラスエス3他)、乙女ゲームの感想など、管理人ベルルの暴走気味の妄想をつらつらと書き綴っております。現在「三国恋戦記」絶賛応援中です!!     -since 2009.7.25-
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…今日は仕事が休みでした。が。

家族の厳重な監視の下、PS2には近づけず…(笑)。

絶対安静+病原菌(=私)隔離…を目的とした半軟禁状態の下、なんとか下書きを1本仕上げました(^^)
ふぅ、仕事をしたという達成感が……(涙)

…なんて冗談は置いておいて。
またやっちゃいました、真弘珠紀です。

うっかり気付かなかったんですが、真弘先輩って…ツンデレなんですか??
単なる俺様キャラじゃなく?
え?
俺様キャラをツンデレって言うんですか??

…もう、そこん所の基準の認識が曖昧で……(笑)

今回も羽目は外しました(<コラ!)
(別名バカップルの黄昏…て感じで(^^ゞ)

ですので、気軽にお楽しみ頂けましたら、幸いデス…


「―――なぁ、珠紀…」
「?…何ですか?先輩…」
神社の境内を掃き掃除する手を止めず、私はいつものように返事をする。
「――――――」
「……先輩…?……どうかしたんですか?」
カサカサと鳴る落ち葉を袋に詰めて、私はお社の端に座っている真弘先輩を見た。
そろそろ傾きはじめた秋の陽が――真弘先輩の輪郭をぼやけさせ風景に溶け込ませる…。
「…先輩……?」
私はそばまで近寄って、ヒョイと真弘先輩の顔を覗き込んだ。

「……あのな…」
「はい…」
「―――いつまでも……『先輩』って呼ぶのもな…って……思ってたんだ。…俺たち……つきあって、もう……一年経つし…」
「……ぇ…?」

夕陽の…所為だけではないだろう……真弘先輩の顔は赤く火照っていた…。
「……その…『先輩』って呼ぶだけじゃ―――ホラ!…祐一と見分けがつかねーだろ!」
今更な理由を、取ってつけてる…。

「そ、そういう時は、ちゃんと真弘先輩・祐一先輩って呼んでますよ?」
「―――いつまでも、先輩じゃおかしーだろっ…。……こ…この先も……って思ったら…今くらいが丁度、いいんじゃねぇの?」
……そんなことを……考えてたんだ…。

「丁度いいって…?」
「だから…!……呼び方を……変えるんだよ……!…名前で…呼んでみろよ……」
――― …ええぇ!?……と、突然過ぎじゃない!?

「で…でも!……先輩が、そう呼べって言ったんですよ!?―――真弘先輩様ダって!」
「……おまえ…そうは呼んでねーじゃん…」
うぅ…!…たしかに……。

「それは…でも…」
「いーからっ―――呼んでみろよ…」
そこで真弘先輩は私の顔をじ…と見つめた…。
―――そんなに見られると……スゴク…やりにくい……。

「あの……スゴク…視線が痛いです……」
私が肩を落として小さく言うと、先輩はくるりと私に背を向けた。
「これでいいだろ…」
……どーしても…呼ばせるんだ…。

「はぁ……じ、じゃあ、いきますよ…?」
「おう…!」
私は深呼吸をして―――覚悟を決めた。
そして。

「――――ま……ま ひ ろ …?」
「…………」

口に出して言うと…すごく、すごく!すっっごく!!
恥ずかしすぎてっ!!!
私は顔から火が出るくらい熱くなるのを感じた。

でも…!……だって!!
これは先輩がそーしろって言ったからなんだから!!
先輩の所為なんだから!!
―――そう思って先輩を見るのに……先輩は微動だにしない………?

「―――先輩?」
不審に思って……私はそぉっと真弘先輩の顔と覗きに廻った。
そうしたら。
手で顔を覆って……真っ赤になっている先輩がいて。
それを見た私には…改めて恥ずかしさが込み上げてきて…。
とても、耐えられそうになかった。

「せ、先輩が、言えって言ったんですよ!?」
「わ……分かってる…!―――てか…………照れるもんなんだな……案外と…」
「……ですね………い、今更ですもんね……!」
空笑いを混ぜつつ私は誤魔化した…。
だって、これはあまりにも恥ずかしすぎる…。
それにこんな遣り取り……他の守護者の皆に見られたら、もっと恥ずかしいし!!

「ま…て…!」
掃除に戻ろうとする私の手を、真弘先輩は掴んだ。
そして…
「…も…も一回…呼んでみてくれ……」
は?……正気ですか…??

「えぇ!?…だ、だって、あんなに恥ずかしかったじゃないですか…!!」
「るせー!―――要は……アレだ…!慣れだ……慣れ!………い…一回しか聞かないから照れるんだ!」
嘘だ!…何回やっても同じです…!
無理なものは無理!!

「そ、そんな…!無理です!」
「いいから、呼べって!」
「も…もう今日は…………打ち止めデス!!!」
「あ、コラ…!逃げんな!……珠紀!」
私は真弘先輩の手を振り切って逃げ出した。

とにかく先輩から離れたくて。
これ以上側にいたら……恥ずかしくて死んじゃいそうだったから…!
とにかく…離れて……。
離れて……!
でも、そうしたら…!

一陣の風が―――私をふわりと取り巻いて。
―――気付いたら私は、真弘先輩の腕の中にいた…
「……せ…んぱい…?」
「~~~~…悪かった…………だから…逃げんな」
赤い顔のままそう言って…先輩は私をギュっと抱きしめた……。


「と…とりあえず…今日はこのくらいで勘弁しといてやるよ……」


 - 終 -

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