家族の厳重な監視の下、PS2には近づけず…(笑)。
絶対安静+病原菌(=私)隔離…を目的とした半軟禁状態の下、なんとか下書きを1本仕上げました(^^)
ふぅ、仕事をしたという達成感が……(涙)
…なんて冗談は置いておいて。
またやっちゃいました、真弘珠紀です。
うっかり気付かなかったんですが、真弘先輩って…ツンデレなんですか??
単なる俺様キャラじゃなく?
え?
俺様キャラをツンデレって言うんですか??
…もう、そこん所の基準の認識が曖昧で……(笑)
今回も羽目は外しました(<コラ!)
(別名バカップルの黄昏…て感じで(^^ゞ)
ですので、気軽にお楽しみ頂けましたら、幸いデス…
「―――なぁ、珠紀…」
「?…何ですか?先輩…」
神社の境内を掃き掃除する手を止めず、私はいつものように返事をする。
「――――――」
「……先輩…?……どうかしたんですか?」
カサカサと鳴る落ち葉を袋に詰めて、私はお社の端に座っている真弘先輩を見た。
そろそろ傾きはじめた秋の陽が――真弘先輩の輪郭をぼやけさせ風景に溶け込ませる…。
「…先輩……?」
私はそばまで近寄って、ヒョイと真弘先輩の顔を覗き込んだ。
「……あのな…」
「はい…」
「―――いつまでも……『先輩』って呼ぶのもな…って……思ってたんだ。…俺たち……つきあって、もう……一年経つし…」
「……ぇ…?」
夕陽の…所為だけではないだろう……真弘先輩の顔は赤く火照っていた…。
「……その…『先輩』って呼ぶだけじゃ―――ホラ!…祐一と見分けがつかねーだろ!」
今更な理由を、取ってつけてる…。
「そ、そういう時は、ちゃんと真弘先輩・祐一先輩って呼んでますよ?」
「―――いつまでも、先輩じゃおかしーだろっ…。……こ…この先も……って思ったら…今くらいが丁度、いいんじゃねぇの?」
……そんなことを……考えてたんだ…。
「丁度いいって…?」
「だから…!……呼び方を……変えるんだよ……!…名前で…呼んでみろよ……」
――― …ええぇ!?……と、突然過ぎじゃない!?
「で…でも!……先輩が、そう呼べって言ったんですよ!?―――真弘先輩様ダって!」
「……おまえ…そうは呼んでねーじゃん…」
うぅ…!…たしかに……。
「それは…でも…」
「いーからっ―――呼んでみろよ…」
そこで真弘先輩は私の顔をじ…と見つめた…。
―――そんなに見られると……スゴク…やりにくい……。
「あの……スゴク…視線が痛いです……」
私が肩を落として小さく言うと、先輩はくるりと私に背を向けた。
「これでいいだろ…」
……どーしても…呼ばせるんだ…。
「はぁ……じ、じゃあ、いきますよ…?」
「おう…!」
私は深呼吸をして―――覚悟を決めた。
そして。
「――――ま……ま ひ ろ …?」
「…………」
口に出して言うと…すごく、すごく!すっっごく!!
恥ずかしすぎてっ!!!
私は顔から火が出るくらい熱くなるのを感じた。
でも…!……だって!!
これは先輩がそーしろって言ったからなんだから!!
先輩の所為なんだから!!
―――そう思って先輩を見るのに……先輩は微動だにしない………?
「―――先輩?」
不審に思って……私はそぉっと真弘先輩の顔と覗きに廻った。
そうしたら。
手で顔を覆って……真っ赤になっている先輩がいて。
それを見た私には…改めて恥ずかしさが込み上げてきて…。
とても、耐えられそうになかった。
「せ、先輩が、言えって言ったんですよ!?」
「わ……分かってる…!―――てか…………照れるもんなんだな……案外と…」
「……ですね………い、今更ですもんね……!」
空笑いを混ぜつつ私は誤魔化した…。
だって、これはあまりにも恥ずかしすぎる…。
それにこんな遣り取り……他の守護者の皆に見られたら、もっと恥ずかしいし!!
「ま…て…!」
掃除に戻ろうとする私の手を、真弘先輩は掴んだ。
そして…
「…も…も一回…呼んでみてくれ……」
は?……正気ですか…??
「えぇ!?…だ、だって、あんなに恥ずかしかったじゃないですか…!!」
「るせー!―――要は……アレだ…!慣れだ……慣れ!………い…一回しか聞かないから照れるんだ!」
嘘だ!…何回やっても同じです…!
無理なものは無理!!
「そ、そんな…!無理です!」
「いいから、呼べって!」
「も…もう今日は…………打ち止めデス!!!」
「あ、コラ…!逃げんな!……珠紀!」
私は真弘先輩の手を振り切って逃げ出した。
とにかく先輩から離れたくて。
これ以上側にいたら……恥ずかしくて死んじゃいそうだったから…!
とにかく…離れて……。
離れて……!
でも、そうしたら…!
一陣の風が―――私をふわりと取り巻いて。
―――気付いたら私は、真弘先輩の腕の中にいた…
「……せ…んぱい…?」
「~~~~…悪かった…………だから…逃げんな」
赤い顔のままそう言って…先輩は私をギュっと抱きしめた……。
「と…とりあえず…今日はこのくらいで勘弁しといてやるよ……」
- 終 -
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現在お礼文3件UPしています!
(超小ネタSSSより OZMAFIA1・緋色1・
ブラコン1・2013.8.13.)
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お見苦しいところが多々あると思いますが、よろしくお付き合い下さいませ。
こちらで取り扱いますゲームの内容やそれに関連する創作SSに関しましては、製造元などとは一切関係がございません。あくまでも個人的に書き連ねているものですので、ご理解・ご了承のうえお楽しみ下さいませ。
なお、内容に関しましては無断転記等一切ご遠慮下さいますようお願いいたします。